■ 杜氏の一言
岩清水では「美山錦」「山恵錦」「ひとごこち」の三品種の酒米を使用。
GOWARINGOの主な使用品種は最も柔らかく溶けやすい「ひとごこち」です。しかし近年の酷暑により硬くなり、このままでは酒質はスレンダーになってしまう。それは岩清水の目指す酒質設計とは異なります。
そこで今回は「蒸し」に注力し(米が硬い年は特に重要)蒸気の温度と圧力を変更し「膨らみがあって弾力がある」蒸米を目指しました。
酒造りの恩師からも「完熟した蒸米を目指しなさい」とよく言われておりこの歳になり改めて蒸米の論文を読みあさり勉強しなおしました。要は時間をかけて温度・蒸気量・蒸気圧力を厳密にコントロールしていくことが大切だということです。
2022に甑を変更し温度や圧力や蒸気量が可視化出来るようになり蒸している間、甑に張り付いています。小さな酒蔵ではありますがコツコツと夫婦二人で努力し続けた過程が、飲み手の皆様の美味しい笑顔に繋がれば幸いです。
■「GOWARINGO」は4種類ありそれぞれの特徴を元にネーミングしました。
『袋吊り』蔵限定
搾りの際に醪(もろみ)を袋に詰めた状態で吊るし、圧力を掛けずに自重で滴るお酒。優しい口当たりと後味の綺麗さが特徴。
『Souplesse』(スープレス)オリがらみの部分 蔵限定
フランス語で「しなやか・柔らかさ・柔軟性」を意味し、柔らかな口当たり、そして熟成させることで変化も大きいことから命名。
『Harmonie』(アルモニー)クリアな部分 酒販店様と蔵
フランス語で「調和」を意味し、バランス感が優れている事から命名。
『Corse』(コルセ)蔵限定・WEB販売限定
フランス語で「しっかりとしたコクのある」を意味し、ワイン用語としても使われるがそれとは少しニュアンスが違うが4種の中で一番圧力をかけて搾る為しっかりとした味わいで究極の中取り部分。
少量しか取れない超レア商品。
冷やしてワイングラスでぜひお召し上がりくださいませ♪
麹割合 | 5割 |
アルコール分(原酒) | 11% |
内容量 | 720ml |
味わい | リンゴ酸を生み出す酵母を使用、果実味がありジューシーな旨味とスッキリした後味を楽しめる |
料理とのペアリング | お肉料理、ホタテの刺身、岩ガキ(ポン酢)、いくらの醤油漬け、土佐酢のジュレ、ウナギの蒲焼、銀だらの西京焼き、酢味噌合えなど |
ビンテージ | 2024 |
搾り | 袋吊り / Souplesse / Harmonie / Corse |
■ 甲信越