岩清水リンゴシリーズ「NIWARINGO」発売開始致しました。
使用する酒米の2割を麹とし、リンゴ酸を多く生み出す酵母を使用。青リンゴのような風味と爽やかな酸が特徴でこれからの季節にピッタリです。
SAKE PAIRING INNOVATION!
昨年9月に搾ったNIWARINGOですが、搾りたての頃はまだバランスが整わず、それから約半年、マイナス5度以下で生熟成させ、グッと旨みもでてNIWARINGOらしい味わいになりました。
アルコール度数12度の生原酒。
今回も低めのアルコール度数に抑えられて一安心です。
ペアリングは、ラタトゥユやきのこのマリネと相性が良いです。「ミモレットとも合いますよ」とのお声もいただいております。
冷やして白ワイングラスでお召し上がりいただければ、よりリッチな味わいをお楽しみいただけます。
「NIWARINGO 2024」は自然が作り出す奇跡と、それを受け止め、守り抜こうとする人々の情熱が織りなす、特別な日本酒です。
温暖化の影響と酒造り
近年、温暖化の影響で酒米は年々硬くなり、特にIWASHIMIZUが使用する美山錦は、その中でも最も硬い品種として知られています。2024年の美山錦も例外ではなく、例年以上に硬く、酒造りは困難を極めました。
酒造りは、その年々の気候や米の出来によって、全く異なるものになります。私たち蔵人は、その年の米の個性を最大限に引き出すため、様々な工夫を凝らします。 硬い米の場合は、米を柔らかく蒸し上げるのが最も重要です。そのためには、米に十分な水を含ませ、大量の蒸気でじっくりと蒸す必要があります。しかし、2024年の仕込みは、思わぬアクシデントに見舞われました。
アクシデント
蒸気を発生させるボイラーが故障したのです。稼働できるボイラーはたった一台。限られた設備の中で、最善を尽くしましたが、硬い米の影響は大きく、出来上がったお酒は、本来の味わいを出すことができませんでした。
しぼりたてのフレッシュな味わいを皆様にお届けしたいという思いは、私たちの心に強くありましたが、残念ながら、その願いは叶いませんでした。
蔵人たちは決して諦めない
しかし、私たちは諦めずに、生しぼりのお酒をマイナス5℃の貯蔵庫で120日間熟成させることにしました。
日本酒の生酒は生きている飲み物です。熟成することで、味わいは変化し、深みを増していきます。ゆっくりと時間をかけて熟成させた結果、ようやく皆様にご満足いただけるような、まろやかで豊かな味わいとなりました。
ラタトゥーユとの出会いが、記憶に残る瞬間を創出
この「NIWARINGO 2024」は、自然の力と、それを受け止め、守り抜こうとする私たちの情熱が結集した、奇跡の一滴です。
困難な状況の中でも、決して諦めずに、最高の日本酒を造り出すことに挑戦し続けた私たちの想いが、この一瓶に込められています。
熟成されたNIWARINGO 2024は、白ワイングラスに注がれると、その輝きはまるで澄んだ水晶のよう。
一口含めば、口の中に広がるのは、大地の香り、そして熟成の深み。ラタトゥーユとのマリアージュは、五感を研ぎ澄ませ、忘れられない食体験へと誘います。
そこには、自然と人との繋がり、そして蔵人たちの情熱が凝縮されています。
「NIWARINGO」は4種類ありそれぞれの特徴を元にネーミングしました。
『袋吊り』
搾りの際に醪(もろみ)を袋に詰めた状態で吊るし、圧力を掛けずに自重で滴るお酒。優しい口当たりと後味の綺麗さが特徴。
『Souplesse』(スープレス)オリがらみの部分
フランス語で「しなやか・柔らかさ・柔軟性」を意味し、柔らかな口当たり、そして熟成させることで変化も大きいことから命名。
『Harmonie』(アルモニー)クリアな部分 酒販店様で販売
フランス語で「調和」を意味し、バランス感が優れている事から命名。
『Corse』(コルセ)
フランス語で「しっかりとしたコクのある」を意味し、ワイン用語としても使われるがそれとは少しニュアンスが違うが4種の中で一番圧力をかけて搾る為しっかりとした味わいで究極の中取り部分。少量しか取れない超レア商品。
麹割合 | 2割 |
アルコール分 | 12% (2024) |
搾り日 | 2024年9月 |
内容量 | 720ml |
味わい | リンゴ酸を生み出す酵母を使用、爽やかでスッキリした酸が楽しめます。 |
相性のよかったお料理(参考例) | つぶ貝、バイ貝などの貝類を塩で。塩との相性が良いようです。ホワイトアスパラと温泉卵のオランデーズソース、ラタトゥイユ、きのこのマリネ |
ビンテージ | 2024 |
■ 北海道